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お父さんのバックドロップ感想編

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観てよかった、勇気が出た、素直にそう思える映画でした。
筋肉つけて脂肪もつけて12キロ増量した、うらぶれたプロレスラー役の宇梶剛志さんも、カーテン模様みたいな安っぽい洋服と勘違いした化粧が似合う南果歩さんも、髭も頭もさっぱりした分目が印象的になったコング桑田さんも良かった。
お子様達、表情が秀逸な神木隆之介も、こまっしゃくれ度に大阪弁がよくあっていた田中優貴も山田花子似の清水哲郎も良かった。
中島らもの演じた床屋もあやしさを150%醸し出して、ヒールへの転進を図る際のいかがわしさを出していました。
原作は東京が舞台ですが、80年代の大阪に映画は舞台を持ってきていて成功していると思います。
「息子にお父さんもがんばっていると認めて欲しい」と突っ走るお父さん。努力が実を結ぶ結果が素直に嬉しい。
号泣ロードショーと銘打ってますが、最後のプロレスの場面で本気でビビッってしまった私の目からは涙が引っ込んでしまいました。おかげでにっこりエンディングを迎えることができました。

トークショーの内容メモ。
宇梶さんは映画のために12キロ増やして、現在は元に戻って、コングさんはバージョンアップしての登場
司会の映画関係者の方によると試写会の日、出てきたらもさんの第一声は「悔しい」「悔しい。自分が書いたのに泣いてしまった」だそうです。
クランクインの頃、トークライブで「宇梶はちょっとイメージが違う、○○(たぶんプロレスラーの名)の感じの人が良かった」と行っていましたが、出来上がったものを見て考えを新たにされたようです。
らもさんの出演シーンの感想を聞かれて「動きが遅くて監督がらもさんのマネージャーにもう少し早くなりませんか、と言ったら今日はいつもの倍のスピードで動いていますと言われた」と宇梶さん。
らもさんは三枚にわたるファックスの礼状を試写を見たあと勝手に監督やスタッフ、出演者に送って事務所の人をあわてさせたらしいです
この礼状には、宇梶さんや子役を誉めた後、その1/3の分量で「あのばかなコングでさえよかった」とコングさんのことも書いてあったそうです。
コングさんによると、らもさんが書いた芝居をすると何か自分の考えていたのとちがうと思っているのがお酒の席などで感じられたが、今回は60%のものを120%にしてくれたとよろこんでいたそうです。
宇梶さんは、らもさんのことを話せるほど心が整理されていないといいながら少しずつ話してくださいました。
追悼ライブの日宇梶さんが帰り際コングさんの唇にチュウした。「よほど機嫌がよかったか自分を失していたんでしょう」。べろんべろんだった古谷新太さん。酔い方がいつもと違っていて「らもさんが亡くなったのを何でだと言う気持ちがあったんじゃないでしょうか?」と宇梶さん。

プロレスについては、大日本プロレスの指導のもと身体を張って出演者の方はがんばられたそうです。
ロープワーク。3歩ルール(3歩でリングを渡る)ロープは大変(>_<")痛い。わきの下に当てるのを背中ではダメですかと聞いたら「レディースです」と言われてしまったとコングさん。
ドロップキック。宇梶さんは最初からできたが実践できたえたわけではない。ロードで大技は危険だから。コングさんは本番で張り切りすぎてマットの外に落ちて痛い思いをしたとか。
それから漁港での興行シーンは実は千葉でロケをしたらしいのですが、ダメダメの試合でコングさんが一方的にやられるシーンで、宇梶さんは「身体を冷やすものを用意しろ」とか心配して、コングさんの表情を見たら「悦に入っていた」とか。コングさん本人も(やけ気味ではありますが)認めていました。

空手チャンプは本当に世界ランキングクラスの方で素人にバックドロップをかけられることをたいへんいやがっていたそう。
試合のシーンは、吹き替えなしで、ちゃんと顔が映るように何度もテイクを重ねたそうです。
コングさんをデブといじめる宇梶さん。役者カバとか本当にこのお2人は仲がよさそうです。

映画に続いて楽しい時間を過ごしてトークショー終了後遅いから出待ちはできないね、と思いながらエレベーターで4階から1階へと下ると、もう既に観客を見送るために宇梶さんとコングさんがスタンバッていて感激!
パンフにサインをいただきました。

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